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2010
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(Thu.)
一護BD
おめっといちご!
話がまとまらなくて過ぎてもた。
お祝い小ネタを続きに。
「お兄ちゃん明日は早く帰ってきてね!」
「あ?何かあんのか」
「一兄、明日たん――…」
「あーーーっ!カリンちゃんダメ!!」
何か俺に告げようとした夏梨の口を遊子が塞ぐ。
風呂から上がって部屋へ戻る途中
妹たちの部屋の前を通りがかって呼び止められた。
「あたしが一番に言うんだからダメ!」
「分かったよ、言わないよ。もう寝よ」
「うん。お兄ちゃん、絶対だからね!」
「あー、分かったよ。おやすみ」
(明日…?)
部屋に戻るなりカレンダーを確認する。
今日は…14日だろ、明日…
「…ああ」
いつの間に書かれたのか、日付を囲むように赤いペンで苺の絵が書き込まれていた。
掃除のときにでも書いたんだろうが…、…勝手に入るなって言っても聞きやしねえ。
『7月15日』
明日は俺の誕生日だ。
さっきの態度を見る限り、また何か考えてんだろう。
正直、大袈裟なパーティーやプレゼントなんかはそろそろ照れ臭い。
それでもその何かをに必死に隠そうとするあいつらを見てると、
気づかない振りをして驚いてやるのも悪くねえかと思える。
――…ただ、
この他に思うことがあるとすれば
「一つ増えたところで、あいつとの差が埋まるわけでもねえしな…」
あいつと会って
あいつの事を知っていく度
あいつが背負ってきたものの重さとその年数に
自分の小ささを思い知らされた、ということ。
そんな小さな自分があいつの中で
どれだけの場所を占めているのか
(占めていられるのか)
歳を重ねる度に思うんだ。
「俺は…お前の中にどれだけ……」
答えの見つからない問いは俺を容易く眠りへ誘った。
――目が覚めて真っ先に感じたのはかすかに残る霊圧――
「…ッ、…?」
近くに居る気配は無い。
髪を掻き上げてその跡を辿ると、よく知る霊圧が心地良く体に染み付いていた。
「あいつ…昨夜此処に――…」
「お兄ちゃーん!ご飯ですよー!」
軽いノックの音と同時に扉の向こうで声がした。
いつもなら一階から呼ぶくせに、今日は何故か部屋の前。
扉が開くと遊子だけじゃなく夏梨も顔を覗かせた。
「何だよ、二人揃って」
「お兄ちゃん」
「一兄」
「「お誕生日おめでとう!!」」
「おわっ!?」
言うが早いか妹二人に飛びつかれて慌てて腕を広げて抱きとめた。
寝起きの力が入らない身体でバランスを崩しそうになりながら
腕の中で満面の笑みを浮かべる妹たちにつられて 俺も少し、笑った。
「…ありがとな。遊子、夏梨」
もう一人
恐らく誰より先に祝いの言葉をくれた奴にも
(礼しなきゃなんねーなァ)
(久し振りに顔見せに行くか)
――I'm glad to your message!
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家族との時間を大事にさせてあげたくて当日は敢えて来ない恋次とか。
一護もそういうところ分かってて敢えて口には出さない。
でもふらっと顔出したりしたときにすぐ会えるように…時間は作ってる恋次とか萌える。
こういうのを何年も重ねてって、一護の成長をまざまざと見ていく恋次の心情妄想おいしいです。
一護おめでと!